フォトウェディングで和装と洋装を両方撮りたい!相場や当日の流れを解説
フォトウェディングや前撮りの衣装で悩んでいませんか。「できれば和装と洋装の両方で撮影したいけど費用が心配」などと考えている方もいるでしょう。結婚にはお金がかかるため、希望していても決断しにくいですよね。お悩みの方のために、洋装・和装のフォトウェディングにかかる費用の相場、安く済ませるコツ、押さえておきたい注意点などを解説しています。検討中の方は、参考にしてください。
フォトウェディングや前撮りの衣装は和装と洋装どちらが人気?
基本的な傾向としては、和装の人気が高いといえます。洋装よりも人気が高い理由は、結婚式当日と違う衣装を着たいと考える方が多いからです。リクルートブライダル総研が発表している「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021首都圏」によると、69.1%がこのように回答しています。また、同調査において別撮りのスタジオ撮影で和装・洋装を選んだ新婦の割合は次の通りです。
【衣装の割合】
- 色打ち掛け(和装):45.2%
- 白無垢(和装):39.1%
- ウェディングドレス(洋装):37.9%
- カラードレス(洋装):20.3%
- 黒引き(和装):0.8%
ちなみに、新郎の衣装の割合は以下のようになっています。
【衣装の割合】
- 紋服(和装):65.1%
- タキシード(洋装):42.5%
- 燕尾服(洋装):1.5%
- フロックコート(洋装):0.4%
もちろん、和装と洋装で撮影を行うことも可能です。実際に、新婦の34.5%は2着、8.0%は3着の衣装で撮影を行っています(新婦は19.2%と3.4%)。どちらか一方に絞り込めない場合や雰囲気をがらりと変えたい場合は、両方を選ぶことも選択肢のひとつです。2回目のフォトウェディングを気軽に行うことはできないため、よく考えて選択しましょう。
出典:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021 首都圏」
https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf
【関連記事】
前撮りの服装に和装はおすすめ?必要な小物や人気のポーズを解説
フォトウェディングとは?写真で結婚する今時のスタイルを徹底紹介!
和装・洋装の両方でフォトウェディングや前撮りを行うメリット
悩む場合は和装と洋装の両方で撮影することをおすすめします。両方を選ぶことで、以下のメリットを期待できるからです。
メリット①思い出が増える
同じフォトウェディングや前撮りであっても、和装と洋装では経験できることが異なります。着付け・メイク・ヘアメイクが異なることはもちろん、ロケーションやセットなども異なるからです。例えば、和装であれば神社での撮影、洋装であればチャペルでの撮影などが考えられるでしょう。したがって衣装が異なると、こだわれるポイントも異なります。両方を選んでおけば「洋装だと○○は合わない」などに悩まず撮影を進められます。一度の撮影で、憧れやこだわりの多くの実現できる点、思い出を増やせる点は大きな魅力です。
メリット②セット割引を利用できる
両方を選ぶと心配になるのが費用です。できればどちらも着たいけど、予算的に難しいと考えている方もいるでしょう。当然ながら、どちらか一方の場合よりも割高になりますが、単純に2倍になるわけではありません。多くのスタジオがセット割引を用意しているからです。具体的な割引率などはケースで異なりますが、依頼先を比較・検討すれば費用を大きく抑えられることもあります。想定以上に安くなり、驚く方は少なくありません。できれば両方を着たいと考えている方は、最初から諦めずスタジオに予算を伝えたうえで見積もりをとってみるとよいでしょう。セット割を適用することで予算内に収まる可能性やスタジオが希望の実現方法を提案してくれる可能性があります。
フォトウェディングや前撮りにかかる費用相場
リクルートブライダル総研が発表している「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021 首都圏」によると、別撮りのスタジオ撮影にかかった費用の平均は13.7万円、別撮りのロケーション撮影にかかった費用の平均は16.9万円です。スタジオ撮影で最も割合が多い価格帯は28.6%の10~15万円、ロケーション撮影で最も割合が多い価格帯は27.7%の10~15万円となっています。和装・洋装・両方の相場(基本料金)はどれくらいなのでしょうか。
和装にかかる費用相場
和装の相場は、洋装の相場よりも数万円程度割高です。割高になる理由は、衣装代そのものが高いうえ、着付け代も高くなってしまうからといえるでしょう。実際にかかる金額は、スタジオ撮影とロケーション撮影でも異なります。ここでいうロケーション撮影は、日本庭園やビーチなど、スタジオ以外で行う撮影を指します。スタジオ撮影の相場は5~10万円程度、ロケーション撮影の相場は10~15万円程度です。スタジオ撮影とロケーション撮影を比較すると、後者のほうが割高になります。移動などに手間と費用がかかるからです。以上からわかる通り、同じ和装でも料金はケースにより異なります。基本的には洋装よりも割高ですが、具体的な金額は見積もりをとって確認が必要です。
洋装(ドレス)にかかる費用相場
洋装の相場は、和装の相場よりも数万円程度割安です。衣装代と着付け代が割安になるため料金を抑えられます。ただし、実際の金額はスタジオのグレードや撮影方法などで異なります。前述の通り、洋装もロケーション撮影を選択すると割高になる傾向があります。移動などに追加の費用がかかってしまうからです。スタジオ撮影の相場は4~9万円程度、ロケーション撮影の相場は9~14万円程度といえるでしょう。以上の金額はあくまでも目安です。条件などによっては、和装の相場を超えることもあります。洋装で撮影を行うときも、見積もりをとって料金の確認が必要です。
和装・洋装どちらも選んだ場合の費用相場
両方を選んだ場合、どちらか一方を選んだときよりも割高になります。追加で衣装代、着付け代、人件費などがかかるからです。この場合も、スタジオ撮影とロケーション撮影で相場は異なります。スタジオ撮影の相場は7~12万円程度、ロケーション撮影の相場は15~25万円程度といえるでしょう。両方を選んだ場合の費用も、スタジオや条件などで異なります。金額が大きくなる分、差は生じやすいといえるかもしれません。見積もりをとって、詳細を確認しておくことをおすすめします。
【関連記事】
フォトウェディングの費用はいくらかかる?気になる内訳を徹底解剖
フォトウェディングや前撮りの費用を安く済ませるコツ
フォトウェディングなどの費用は、いくつかの点に注意することで抑えられる可能性があります。気を付けたいポイントは次の通りです。
コツ①和装・洋装両方同じショップでレンタルする
衣装にこだわりたい方の中には、気に入った貸衣装店で色打ち掛けやドレスをレンタルしたいと考える方もいるでしょう。気持ちは理解できますが、費用を優先したい場合はおすすめできません。利用するスタジオによっては、持ち込み料がかかってしまうからです。持ち込み料の相場は、衣装1着あたり2~5万円程度です。また、持ち込みをしても、プランに含まれる衣装代は基本的に割り引かれません。つまり、利用するプランの料金に2~5万円の持ち込み料が加算されることになります。費用を抑えたい場合は、和装・洋装ともプランに含まれている衣装からできるだけ選びましょう。あるいは、持ち込み料無料のスタジオを選んでおくと費用を抑えやすくなります。
コツ②同じ日にフォトウェディングを行う
和装と洋装で撮影日がわかれると、費用は割高になる傾向があります。拘束時間が長くなるため、人件費などが余計にかかってしまうためです。複数のスポットでロケーション撮影を行う場合は、撮影日がわかれやすくなるため注意が必要です。反対に、同じ日に撮影を行うと費用を節約しやすくなります。スタッフの拘束時間を短くできるうえ、準備の手間なども減らせるからです。費用を抑えたい場合は、和装と洋装の撮影日を同じ日にするほうがよいでしょう。スケジュールに余裕がある方は、撮影日を平日にするとよいかもしれません。土日よりも予約が少ないため、割安な料金設定になっていることがあります。同様の理由で、春・秋のハイシーズンを避けることでも料金を抑えやすくなります。
和装・洋装の両方でフォトウェディングや前撮りを行うスケジュール
撮影の所要時間は5~6時間程度です。撮影当日は、基本的に次の流れで進みます。
【関連記事】
フォトウェディング撮影当日・当日までの流れ
ステップ1:メイク
担当スタイリストがメイク・ヘアメイクを行います。仕上がりイメージの写真などを持参すると、希望を実現しやすくなるでしょう。所要時間は1時間程度です。
ステップ2:着付け
色打ち掛けやドレスなどへ着替えます。アクセサリーなどの小物も、このときに身に付けます。所要時間は45分程度です。
ステップ3:必要に応じて移動
スタジオ外で撮影を行う場合は現場まで移動します。所要時間はケースでさまざまです。
ステップ4:1着目の撮影
1着目の撮影を行います。カメラマンとコミュニケーションをとりながら撮影を進めると希望の仕上がりに近づけられます。所要時間は1時間程度です。
ステップ5:必要に応じて移動
スタジオ外で撮影をしている場合は、2着目へ着替えるため再び移動します。
ステップ6:メイク・着付け
2着目の撮影を行うため、メイク・着付けを行います。所要時間は1時間30分程度です。
ステップ7:必要に応じて移動
スタジオ外で撮影を行う場合は再び移動します。
ステップ8:2着目の撮影
2着目の撮影を行います。具体的な所要時間は撮影枚数などで異なりますが、1時間程度を目安にしておくとよいでしょう。
ステップ9:移動と着替え
必要に応じて移動を行い、自分の洋服へ着替えます。おおよその所要時間は30分程度です。
ステップ10:写真の選択
撮影した写真の確認ならびに選択を行います。選択した写真は、2~4週間後に受け取れることが一般的です。この作業には30分程度かかります。
和装・洋装の両方でフォトウェディングや前撮りを行う注意点
最後に、撮影前に押さえておきたい注意点を解説します。
注意点①通常よりも時間がかかる
和装・洋装どちらか一方の撮影よりも時間がかかります。単に撮影時間が2倍になるだけでなく、メイク・ヘアメイク・着付けなどの時間もかかるからです。ロケーション撮影を行う場合はさらに時間がかかります。スタジオと撮影場所を往復しなければならないからです。両方で撮影する場合は、スケジュールに余裕をもっておきましょう。見積もりをとるときなどに、所要時間を確認しておくとスケジュールを組みやすくなります。
注意点②衣装替えの場所が必要である
両方で撮影を行う場合、別衣装への着替えが必要になります。スタジオによっては着替えを行えるロケバスなどを所有していることもありますが、このような事業者はそれほど多くありません。基本的には、スタジオへ戻ってメイク・ヘアメイク・着替えなどを行うことになります。したがって、撮影場所から近いスタジオを選んでおくと当日の負担や費用を抑えられる可能性があります。着替え場所も確認したうえで、予定を組みましょう。
注意点③撮影場所の選定が大変
それぞれの撮影場所を選定しなければならない点にも注意が必要です。撮影場所により、完成した写真の世界観は異なります。衣装にあわせて選定しなければならないため、準備にそれなりの時間がかかるでしょう。また、ロケーション撮影の場合は、許可取りも必要になります。作れる思い出とともに、準備の手間も増えることがほとんどです。
注意点④体調管理
着慣れていない衣装で過ごすうえ、撮影に5~6時間程度かかるため、体調を崩してしまうことがあります。移動を伴うロケーション撮影の場合は、乗り物酔いにも気を付けなければなりません。撮影前日はゆっくりと身体を休めるようにしましょう。乗り物酔いが心配な方は、撮影前に酔い止めを服用しておくとよいかもしれません。
悩むときは和装と洋装の両方で撮影を
和装と洋装の両方でフォトウェディングを行うときにかかる費用や知っておきたいポイントを解説しました。何度もできるものではないため、悩む場合は両方で撮影を行ってみてはいかがでしょうか。費用は割高になりますが、思い出をたくさん作れるため選択する価値はあります。また、お得な割引プランを利用できることも少なくありません。フォトウェディングで、憧れや理想を実現してみませんか。