前撮りの服装に和装はおすすめ?必要な小物や人気のポーズを解説
「結婚式をするけど和装の前撮りってしたほうがよいの?」などの疑問を抱いていませんか。式当日も写真を撮るため、悩んでしまいますよね。結論から述べると、結婚式とは異なる経験をしたり写真を残したりできるため、和装の前撮りはおすすめです。この記事では、和装で行う前撮りの魅力、費用の目安、注意点などを解説しています。検討中の方は、確認しておきましょう。
前撮りを行ったほうが良い?
結婚の記念になる写真を残したい方に前撮りはおすすめです。もちろん、式当日も写真を撮りますが、タイトなスケジュールになることが多いため理想通りの写真を撮れないことは少なくありません。前撮りを利用すれば、じっくりと時間をかけてリラックスした状態で写真を撮れます。
結婚式とは異なる衣装を選べる点も魅力です。例えば、結婚式でウェディングドレスとカラードレスを着用する場合、前撮りで色打掛と白無垢を選ぶこともできます。衣装代は、基本的に結婚式よりも抑えられます。前撮りで撮影した写真を利用してフォトウェルカムボードを製作するといったことも可能です。
以上のほかでは、理想的な環境で写真を撮影できる点も見逃せません。環境が整ったスタジオのほか、美しい日本庭園や神社、思い出の観光スポットなどで写真を撮ることができます。前撮りには、結婚式と異なる魅力があります。
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前撮りの種類
前撮りのプランは、大きく以下の2種類に分かれます。
【前撮りのプラン】
- スタジオ撮影
- ロケーション撮影
それぞれの概要は次の通りです。
スタジオ撮影
フォトスタジオや結婚式場などのスタジオ内で撮影するプランです。撮影機材が充実しているため、質の高い写真を安定して撮れることが魅力といえるでしょう。また、基本的には室内で撮影するため、悪天候を心配する必要はありません。撮影できる写真のバリエーションは豊富です。事業者の中には、チャペル風・神殿風のスタジオを併設しているところや人生の節目を美しく演出してくれる小物を用意しているところもあります。それだけに、依頼先は仕上がりのイメージを確認してから選ぶことが重要です。
ロケーション撮影
スタジオ外で撮影をするプランです。具体的なロケ地はケースで異なります。例えば、厳かな雰囲気の神社、紅葉が美しい日本庭園、フォトジェニックな観光地、二人が出会った思い出の場所などが考えられます。ロケーション撮影の魅力は、結婚式とは趣の異なる写真を撮れることといえるでしょう。桜吹雪が舞う中で仲睦まじく談笑する和装姿の二人を写真に収めるなども可能です。旅行や観光を兼ねてロケーション撮影を行える点も見逃せません。ただし、屋外での撮影が基本となるため、天候の影響を受けやすくなります。悪天候時の対応は確認しておきたいポイントです。また、ロケ地によっては撮影許可の取得が必要になります。準備をしっかりとしてから望みたい前撮りのプランといえるでしょう。
前撮りに和装はおすすめ?
結婚式でウェディングドレスやカラードレスを選ぶ場合、前撮りで和装を着用してみてはいかがでしょうか。和装と洋装の記録を残せるため、満足度は高くなる傾向があります。結婚式よりもお手ごろな価格で和装の衣装をレンタルできる点も魅力です。
以上などの背景があり、前撮りで和装は高い人気を集めています。リクルートブライダル総研が実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021 首都圏」によると、別撮りスタジオ撮影と別撮りロケーション撮影で新婦が着用した衣装の割合は次の通りです。
【スタジオ撮影】
- 色打ち掛け:50.5%
- 白無垢:35.2%
- ウェディングドレス:50.3%
- カラードレス:35.8%
【ロケーション撮影】
- 色打ち掛け:51.8%
- 白無垢:26.2%
- ウェディングドレス:47.5%
- カラードレス:20.3%
※以上、全国推計値
スタジオ撮影の衣装の組み合わせで最も割合が高いのは「色打ち掛けのみ(15.5%)」、ロケーション撮影の衣装の組み合わせで最も割合が高いのは「色打ち掛けのみ(25.1%)」です(全国推計値)。[1]前撮りだけを対象とした調査ではありませんが、和装が人気を集めていることはわかります。
和装・洋装両方選ぶ人もいる
前撮りで和装と洋装の両方を選ぶ方も少なくありません。リクルートブライダル総研が実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021 首都圏」によると、和装と洋装を選んだ新婦の割合は次の通りです。
【スタジオ撮影】
- ウェディングドレス+カラードレス+色打ち掛け:9.9%
- ウェディングドレス+色打ち掛け:6.3%
- ウェディングドレス+白無垢:2.9%
- ウェディングドレス+カラードレス+白無垢:2.8%
- カラードレス+色打ち掛け:2.5%
- ウェディングドレス+白無垢+色打ち掛け:2.1%
- カラードレス+白無垢:1.6%
【ロケーション撮影】
- ウェディングドレス+色打ち掛け:6.6%
- ウェディングドレス+カラードレス+色打ち掛け:4.9%
- ウェディングドレス+白無垢:2.4%
- ウェディングドレス+白無垢+色打ち掛け:2.1%
- カラードレス+色打ち掛け:1.7%
※以上、全国推計値
スタジオ撮影の合計は28.1%、ロケーション撮影の合計は17.7%です。[2]前撮りだけを対象としたものではありませんが、一定割合の方が両方を選んでいることがわかります。
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前撮りで着る和装の種類
和装には以下の種類などがあります。
【和装の種類】
- 色打ち掛け
- 白無垢
- 引振袖
それぞれの概要は次の通りです。
種類①色打掛
打掛の中で白以外のものを指します。打掛は小袖の上から羽織る着物を指します。色打掛の特徴は、赤を中心に鮮やかな色や柄を用いていることといえるでしょう。赤が多く用いられている理由は「新しい血(結婚による生まれ変わり)」を意味しているからと考えられています。このような意味は薄れつつありますが、写真映えするため前撮りでは人気です。色打掛は、この後に紹介する白無垢と同格の婚礼衣裳とされています。したがって、挙式(神前式)で着用しても問題はありません。
種類②白無垢
白の打掛を白無垢といいます。無を意味する白色を用いることで「嫁ぎ先の色に染まる」ことを表していると考えられています。また、邪気を払いのけるなどの意味も込められているようです。和装の中で最も格式が高い正礼装に位置付けられています。凛とした雰囲気を出しやすい和装といえるでしょう。
種類③引振袖
一般的な振袖よりも裾が長い振袖です。着用すると、ふき綿が入っている裾を引きずるような形になります。女性らしいシルエットを強調できる点が魅力です。ヘアスタイルなどで現代的なアレンジを施しやすい和装といえるかもしれません。色打ち掛けよりも動きやすい点も魅力です。ちなみに、振袖は未婚女性の正装に位置付けられています。既婚者は控えたほうがよいとされているため、前撮りと相性はよいと考えられます。
和装の前撮り費用相場
和装の前撮りにかかる費用は、一般的に洋装の前撮りよりも高いといわれています。衣装代、着付け代とも割高になるからです。費用の相場は、スタジオ撮影とロケーション撮影で異なります。スタジオ撮影の相場は5~10万円程度、ロケーション撮影の相場は10~15万円程度です。後者のほうが割高になる理由は、交通費や出張費、撮影許可申請料などがかかるからです。具体的な金額は、依頼するフォトスタジオやオプションの有無などでも異なります。以上を踏まえつつ、見積もりを取って確認することが重要です。
前撮り費用を抑えるコツ
前撮りの費用は、次の点に注意することで抑えられる可能性があります。
土日祝を避ける
予約が集中しやすい土日祝は割高になる恐れがあります。スケジュールに余裕がある場合は平日を選びましょう。
ロケーション撮影は避ける
出張費などがかかるロケーション撮影は、スタジオ撮影よりも割高です。特別なこだわりがなく予算を抑えたい場合は、スタジオ撮影をおすすめします。
オプションを厳選する
基本料金が安いプランでも、オプションを付けると高額になる恐れがあります。例えば、衣装を追加すると、1着あたり3万円程度かかることが少なくありません。オプションは予算を考えながら追加しましょう。
和装の前撮りに必要な小物
小物があるとさまざまな演出を行いやすくなります。前撮りに活用したい小物を紹介します。
和傘
和傘相合傘で二人の仲の良さを表したり、和傘を通して二人のシルエットを映し出したりできます。また、和のテイストを演出する小物としても使えます。
扇子
扇子を広げてお祝いの雰囲気を演出することや扇子をメッセージボード代わりに利用することなどができます。キスをしている口元を扇子で隠しても素敵です。
紙風船
紙風船洋装で用いるバルーンの代わりになる小物です。和の雰囲気を壊すことなく、華やかさを加えられます。また、動きのある写真を撮りやすくなる点も魅力です。
和装に合う髪形やヘアアクセサリーは?
ヘアスタイルやヘアアクセサリーにこだわることで、和装の雰囲気を大きく変えられます。和装に似合うヘアスタイル、ヘアアクセサリーを紹介します。
花飾り
髪をまとめて花飾りを付けると華やかな印象になります。一輪の大きな花は煌びやかな印象、小さな花の重ね付けは可憐な印象を演出してくれるでしょう。
簪(かんざし)
定番のヘアアクセサリーといえるのが簪です。編み込みのまとめ髪などに簪を指すと、和の美しさが強調されます。現代的な感性でアレンジを加えた簪を用いて、華やかな印象を演出することもおすすめです。
和装の前撮りで人気のポーズ
ここからは、和装の前撮りで人気のポーズを紹介します。
番傘
日本庭園を舞台に、和装と番傘を組み合わせたポーズです。和を強調している点がポイントといえるでしょう。番傘がポイントになっているため、複雑な表情の風景でも新郎と新婦が引き立ちます。
お散歩
日本庭園を二人で散策しているポーズです。二人の自然な空気感と着物の柄すべてを写せる点が魅力といえるでしょう。この写真では、太鼓橋が良い雰囲気を演出しています。
ひと休み
美しい衣装を着ていると、何気なく休んでいる姿も様になります。落ち着いたロケーションを選ぶことで、着物の柄が引き立ちます。新郎が新婦に優しく手を添えている点もポイントです。
空を見上げる
空を見上げる二人をローアングルから撮影しています。結婚を控えていると、幸せな未来を思い描いているような印象になります。希望溢れるポーズといえるでしょう。
見つめあう
幸せいっぱいの空気感を写真に納められるポーズです。新婦が新郎の方を向くことで、髪飾りが映っている点もポイントです。角度を変えたポーズにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
背中越し
和装は、後ろ姿の美しさも魅力のひとつといわれています。例えば、この写真であれば新郎の背紋が全体を引き締めています。カット数に余裕があれば、後ろ姿のポーズもおすすめです。
背中合わせ
情次第でさまざまな印象を演出できるポーズです。この写真では凛とした雰囲気が漂っています。フォトウェルカムボードなどに使用するとクールな印象に仕上げられるかもしれません。笑顔で背中合わせになれば、仲の良い雰囲気を演出することもできます。
和装の前撮りにおすすめの時期
一般的に、前撮りに適している時期は結婚式の3カ月前といわれています。撮影からデータの納品まで2~4週間程度かかることが多く、結婚式で活用するにはデータの加工や編集、印刷などが必要になるからです。前撮りの予約時期は、撮影希望日の1~2カ月前が適しています。1~2回程度の打ち合わせを必要とすることが多いからです。いずれにせよ、余裕をもってスケジュールを組むことが重要です。
ロケーション撮影におすすめの時期
ロケーション撮影は春と秋がおすすめです。淡い紅色の桜や燃えるような紅葉が和装を引き立ててくれます。花弁や落葉の絨毯を撮影に活かすこともできます。気候が安定している点も魅力です。暑さ・寒さを気にする必要がなく、長雨や台風の心配も少ないため、ロケーション撮影には適しています。ただし、春と秋は前撮りが混雑しやすい時期でもあります。人気フォトスタジオや人気ロケ地で前撮りをしたい場合は、早めに予約することをおすすめします。
和装の前撮りの際に押さえておきたい注意点
和装で前撮りをするときに注意したいポイントを紹介します。
注意点①うなじケア
洋装に比べると和装は露出が少ないといえます。特別なケアを必要としないと思われがちですがそうではありません。メリハリがつきやすいため、露出箇所が強調されてしまうからです。特に注意したい箇所として「うなじ」があげられます。和装では襟を抜くため、うなじが目立ってしまいます。したがって、うなじのムダ毛ケアは欠かせません。前撮りの前に、うなじのムダ毛を処理しておきましょう。同様に、顔や手のムダ毛も目立ちやすい傾向があります。
注意点②持ち物の準備を忘れない
具体的な内容はフォトスタジオなどで異なりますが、前撮りにあたり自分で用意しなければならないものがあります。衣装をレンタルする場合も、肌に触れるものは基本的に自分で用意することになります。事前に用意しなければならない主な持ち物は次の通りです。
【新婦】
- 肌襦袢
- 裾除け
- 腰紐
- 足袋
- タオル(補正用)
【新婦】
- Vネックの肌着
- 足袋
- タオル(補正用)
以上のほかでは、自分たちで持ち込む小物も必要になります。打ち合わせで、撮影当日の持ち物を確認しておきましょう。
注意点③ポーズを事前に決める
完成写真のイメージが固まっていないと、撮影をスムーズに進められない恐れがあります。もちろん、カメラマンもポーズを提案してくれますが、相性によっては満足できないことも考えられるでしょう。前撮りの前にポーズを決めておくとこのようなトラブルを避けられます。言葉で伝えにくい場合は、図などを用いた撮影指示書を作成して提出することができます。この記事で紹介した「和装の前撮りで人気のポーズ」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
和装で結婚式の前撮りをしませんか?
この記事では、和装で行う結婚式の前撮りについて解説しました。ウェディングドレスで挙式・披露宴を行う場合、和装で前撮りをすると式当日とは異なる印象の写真を残せます。また、じっくりと時間をかけて写真を撮影できる点や費用を抑えつつ素敵な衣装をレンタルできる点も魅力です。結婚式を控えている方は、和装の前撮りを検討してみてはいかがでしょうか。春と秋は混みあうため、早めの相談をおすすめします。
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[1][2]出典:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査 2021 首都圏」
https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf